皆さん、こんばんは。
今日は、
LIVERANOから学んだ「着る」行為
という題です。
・
私は、一年に数回、イタリアのフィレンツェの
LIVERANO&LIVERANOの足を運びます。
今では、約1週間くらいイタリアにいますが、
どこにも行かずフィレンツェだけにいます。
毎回同じアパートで生活をしています。
その間、昼間のほとんどは、Fossi通りにある
LIVERANO&LIVERANOの店に入り浸っています。
そこにいると、たくさんのことを勉強させてもらえます。
LIVERANO&LIVERANOのブランド自体のことも
もちろんそうですが、フィレンツェで生活しながら
「イタリアの文化」を目の当たりにして、
たくさんのことを学ばせていただいてます。
・
いきなり話は変わりますが、
人はみな「服を着ます」。
そして、式やパーティーなど”正装”をする場面は
実際にはほとんどありません。
でも、何かしら人間は服を着ます。
オシャレに興味あるとかないとか関係なく
服を着ます。
日本だと、「オシャレ」は、服が好きな人がする行為
と言った認識があるように思います。
私が向こうで「なるほど、そういうことなんですね」と
勉強になったことは、
イタリア文化において、
『 オシャレは、礼儀だ 』
と言うことです。
・
日本人同士は、誰かと会う時挨拶するとき
お辞儀をします。頭を下げます。
これは「礼儀」です。
もしお辞儀をしない相手には、あまり好印象を
持つことが無いかもしれません。
それは、頭を下げることが礼儀であり、
頭を下げるという礼儀は、
相手への敬意や、お会いできて光栄です
お会いできてうれしいです、よろしくお願いします
など、そういった気持ちを頭を下げる”行為”として
存在します。
・
そして、ここからがイタリア文化です。
『 お洒落する”行為”は「礼儀」なんです 』
・
日本人がお辞儀を普通にするように、
オシャレ(=着飾る)は、普通の「礼儀」なんです。
合う相手への礼儀として「お洒落する」ということが
当たり前の文化なんです。
・
だからオシャレは好きな人だけがするのではなく、
当たり前の、私たちが頭を下げるのと同じように
「礼儀」の行為なのです。
(*もちろん着飾ることが礼儀なので、オシャレすることと
カッコいいとか素敵とかとは同義語ではありません)
・
だから
オシャレしないで人と会うのは”無礼”と言うことです。
昔Antonioに、
Yamada:「なんでイタリア人はみんなオシャレなんだ?」
と質問したことがあります。
そしたら
Antonio:「なんで?それが当たり前だからね。
日本人がお辞儀するだろう?それと同じだよ。
なんでお辞儀するの?って質問と同じだよ」
と。
DRESSERS 山田